Column ーコラムー

2023.02.03

  • #美容コラム

① 脱毛はどうして毛が生えてこなくなるの?剃毛とは何が違うの?

【脱毛の目的】

毛が生えてこないようにする。これが「脱毛」(長期減毛)の究極のゴールです。

毛を抜くことはそれ自体は目的ではありません。毛は自然に抜けてまた生えてくるものです。だから、抜けた毛が生えてこないようにしなければ、同じことの繰り返しになってしまいます。 毛を抜いてもまた生えてくるからまた抜く。セルフ脱毛で赤いポツポツ穴ができてしまう。何度やってもまた生えてくる。このような不愉快からあなたを楽にするのが「脱毛」です。

【毛が生える仕組み】

毛は、毛穴の奥にある毛根(毛包)のところで作られ、そこから毛が伸びて毛穴から飛び出して外から見えるようになり、「毛が生えた」と認識されます。

では、毛根ごと毛を引っこ抜けば生えてこなくなるのか?

ところが、実は、毛が自然に抜けるときは毛根ごと抜けているのです。

もう少し詳しくいうと、古い毛根が退化して毛穴の浅いところまで上がっていって、深いところに新しい毛根ができてそこから伸びた新しい毛が古い毛を毛根ごと押し出して古い毛が抜けるのです。

つまり、毛根を抜いてもまた毛が生えてくるのです。そのため「毛を抜こう」としても毛が生えてきます。毛根を作る機能が働いている限り、毛を何度抜いてもまた生えてくるのです。 毛根を作る元となるもの(毛包幹細胞)は、毛穴の壁にあります。ここさえを破壊できていれば、生えている毛がすぐに抜けなくても、次の毛が生えてこなくなるので、「脱毛」できたことになります。

毛穴にある毛根を作る機能を破壊することで、毛が生えてこないようにするのが医療脱毛です。つまり、毛穴の壁にある毛包幹細胞に破壊すればいいわけです。昔は毛穴に一個ずつ針を挿して電気を流す方法が主流でしたが、最近はレーザー光等の強い光を皮膚に当ててその奥にある毛穴に熱を与える方法が主流です。

【医療脱毛の仕組み】

レーザー脱毛の仕組みについて説明します。

太陽のような強い光は、吸収されると熱くなります。色が濃い(=反射する光が少ない)ほど熱くなりやすいです。強いレーザー光を黒い毛に当てると黒い毛が熱くなります。さらにレーザーを当て続けると熱が広がり、毛に近い部分である毛穴の壁にも熱が広がります。 この熱で毛穴の壁にある毛包幹細胞に破壊して、毛が生えてこないようにします。

【剃毛との違い】

剃毛は生えている毛のそのものにアプローチしますが、毛包幹細胞には作用しません。

そのため、何度やっても毛根が再生して毛がまた生えてくるのです。定期的な剃毛が必要になるのはそのためです。